こんにちは、さくら進学クリニックのさくらです
このブログは千葉県の公立上位高校受験生に情報提供するサイト
『さくら進学クリニック』の1コーナーです
web進学塾という名前のとおり、webを通じて進学塾のサービスを提供していきます
とはいっても、webですから実際の塾とは少し違いがあります
塾なのに勉強は教えません
そのかわり進学塾ならではの学習アドバイスを時期に応じて発信していきます
さくら進学クリニックの1コーナーなので、時期や内容は千葉県の公立上位高校受験に合わせています
ただ、どの県でも公立の問題は教科書をベースに作られているので、千葉以外の方にも参考になると思います
塾なのに授業料はいただきません
高校受験は大半が経験する関門ですが、塾に家庭教師に湯水のようにお金を出せる人は多くないでしょう
こんな時代ですから、余計なお金を使わずに志望校合格を目指すというのは賢いやり方です
もちろん勉強に必要な参考書や問題集を買わないわけにはいきません
状況によっては通信添削や塾に通うことをすすめる場合もあります
それでも、そういう出費を最小限に抑えられるようアドバイスしていきます
受験までの1年間、よろしくお願いいたします
1年間よろしくと書きましたが、2025年の千葉県公立高校入試は2月18・19日です
公立入試まで残り1年どころか、11か月しか残っていません
ぼやぼやしていたら受験勉強の時間はどんどんなくなります、この春休みから受験生としての勉強を始めましょう
とはいえ、初めての受験勉強で困るのは「いつまでに何をすればよいのか」わからないことです勉強するのは当然だとしても、いつ、どんな教材を使って、どういう形で勉強したらよいのか
苦手科目はどう克服するのか、入試問題にはいつから取り組むのか、見当がつかないかもしれません
そこで受験までの1年間をさかのぼって考えてみましょう
受験から逆算していくことで、今やるべきことが見えてくるはずです
千葉県の高校入試は1月17日から私立入試、2月18・19日に公立入試があります
冬休みが終わると10日ほどで私立入試が始まるので、冬休みは入試直前の最終調整期間になります
冬休みに最終調整に入るには、冬休み前までに少なくとも私立の過去問は終えていなければなりません
(公立は入試が2月下旬なので焦って過去問をこなす必要はありません)
私立の過去問研究にはかなりの時間を必要とします
過去問題集は5〜7年分くらいの問題が掲載されています
上位私立校では5教科の入試を行う高校(渋幕・市川・秀英・芝柏・専松など)が増えてきているので
これらを5年分やるだけで 5教科×5年=25回分もの試験問題をこなすことになります
1日1つずつ実施したら1か月かかる計算です(実際には休日にまとめて進めたりすると思います)
もちろん実施して終わりではなく、間違えた問題の解き直しや2回目の実施なども必要になってきます
千葉県北西部(都市部)の上位校を目指す受験生で、公立だけしか受験しない人はまずいないでしょう
私立も含め2校3校と受験すれば、そのぶん時間がかかることになります
そう考えると、過去問は遅くとも11月初めには取り掛からなければなりません
未習事項があっては過去問に取り組めないので、10月末には中学内容を終えなければならないことになります
ここまでくると目標が見えてきましたね
10月末を目標に中学校の先取り学習を始めましょうと書くのは簡単ですが、実際に10月末までに中学内容を先取りしていくのは大変なことです
特に部活動がハードな人は1学期中は思うように進められないかもしれません
そこで勉強の優先順位を知っておきましょう
上に書いたように、10月末までに中学内容を終えるのは過去問に取り組むためです
過去問に取り組む際に未習事項があると特に困るのは数学と英語です
数学は入試で出題される内容の大半が中3内容です
「因数分解」「平方根」「2次方程式」などの計算はもちろん
「2次関数」「相似」「円」「三平方の定理」などで未習事項があると問題の根幹が理解できません
英語も中3内容に未習部分があると長文を読み進めることが困難になります
入試問題は長文読解が中心なので、これが読めなくては過去問に取り組む意味がありません
したがって、部活などで時間が取れない人は数学と英語だけでも先取りをしましょう次に取り組みたいのは社会です
中3で学ぶ公民は地理や歴史に比べ、とらえるべき流れが少なく単純暗記の部分が多いのが特徴です
単純暗記であれば「とにかく覚える」ことで力をつけられるので短時間で効果を出すことができます
少なくとも理科よりは時間がかからないでしょう
また、中3前半はまだ歴史(近現代)なので、他の教科と違ってすでに教科書を持っています
春休みからガンガン先取り勉強を進められます
春休み中に歴史をすべて終えて、4月に教科書をもらったら直ちに公民に入れるようにしておきましょう
理科は「運動とエネルギー」「イオン」「天体」など、教えてもらわないと理解しにくい単元が中3に集中しています
そこで、暗記中心の単元(生物分野)から進めていくとよいでしょう
教えてもらわないと理解しにくい単元は確認だけしておいて、学校の授業で補完しましょう
あらかじめ「この単元は理解しにくいぞ」とわかっているだけでも、自分でやっておく価値があります
国語は1年間で成果を出すのは容易ではない教科です
これは後日、別枠でお話ししたいと思います
先取り学習は教科書や参考書で内容を理解して問題集で練習していきましょう(教科書は4月にならないと手に入らないところが難点ですが)
参考書と問題集は同じシリーズで揃えると使いやすいでしょう
学研の「ニューコース」シリーズや、文英堂の「シグマベスト くわしい」シリーズなどが定番ですが
自分で書店に行き、実際に手に取って使いやすそうなものを選ぶとよいと思います
学習の目的は中学内容の先取りですから、難しい問題を解く必要はありません
教科書レベルの習得ができれば十分です
難問を解くヒマがあったら、どんどん先に進んでさっさと中学内容を終えてしまいましょう
ただし、やっていくそばから忘れていっては意味がないので、定着のための練習量は確保してください
問題集のかわりに学校で配布されるワークでもかまいませんが
上位校を目指す生徒にはワークだけでは問題演習量が不足するかもしれません
1学期の家庭学習は受験勉強の
習慣化 も大きな目的のひとつです
習慣化のためには、日々の勉強内容はあまり難しすぎないほうが好ましいです
問題が難しいと、なかなか先へ進めずに気が滅入ってきて習慣をつけにくくなってしまうからです
同じ意味で、日々の勉強量も初めはあまり多くない方がよいです、習慣ができたら増やしていきましょう
習慣化という言葉は受験生にとって最も重要なキーワードです
今後も出てきますので気にしておいて下さい
(受験勉強は「やる気ではなく習慣だ」というのが私の考えです)
まずは、春休みから先取り学習を始めましょう
春休み中に1〜2か月ぶん先に進んでおくと、4月以降の受験勉強が楽になります
ちなみに、私の塾「さくら進学塾」では、数学は春休み中に第2章「平方根」まで進みます
進学塾ならどこもそんな進度でしょう
塾に通っている人に置いて行かれないように、しっかり頑張ってください