2011年06月07日

11時限目「夏期講習の上手な受講方法」

こんにちは、さくらです。
11回目にして月曜日に更新できませんでした。
期待して待っていてくださったみなさん、申し訳ありませんでした。

6月に入り、新聞の折り込みに夏期講習の案内が入ってくるようになりました。
今まで1人で受験勉強を進めてきた人も、「夏休みは塾に通ってみようか」と考え始めているかもしれません。

そんなわけで、今回は「夏期講習の上手な受講方法」について指南したいと思います。

1.「夏期講習に望むこと」をはっきりさせておこう

中3の夏休みだからといって、「何となく」夏期講習に参加してはいけません。
ほとんどの塾では、夏期講習は数万円の高額商品です。
それだけのお金を払い、しかも貴重な時間を使って参加するのですから、必ず効果のあるものにしたいものです。
(安易に「有名だから」「みんなが通っているから」などという理由で塾を選んではいけません。)

夏期講習を効果のあるものにするためには、自分が夏期講習に「何を望んでいるのか」はっきりさせておく必要があります。

例えば、苦手な英語を得意にしたいのなら、全科目まんべんなく勉強する「進学塾」に行くより、評判の良い「英語塾」に行ったほうがよいでしょう。
今まで自分なりに基礎のトレーニングは積んできたけれど、実戦的な訓練ができていなかったので夏休みに徹底的に鍛え上げたいというなら、問題演習に定評のある「進学塾」を選ぶとよいでしょう。
このweb進学塾を見て4月から先取り学習してきた人なら、先取りした単元を復習する塾よりも、次の単元に進んでくれる塾のほうがよいでしょう。
(中学範囲を早く終わらせるために「先取り」しているわけですから。)

このように、夏期講習に「何を望むか」で、効果を出すための塾は変わってくるのです。

まずは、「自分が夏期講習に望むこと」を、紙に書き出してみましょう。
その上で、塾のパンフレットなどと照らし合わせてみてください。
それだけで、自分の通うべき塾がかなり絞り込めるはずです。


2.「夏期講習」の中身について知っておこう

ここまでの話で塾の絞り込み方がわかったと思いますが、実際には多くの人は「進学塾」に通うことになると思います。
そこで、進学塾の夏期講習の中身について注意すべき点を上げておきます。

今まで塾に通っていなかった生徒が夏期講習に参加する場合、大きく分けて2つのパターンがあります。
1つは「講習生専用のクラス」に入る場合。
もう1つは「既存のクラス」に入る場合です。

「講習生専用のクラス」に入る場合は、中学校の進度に合わせたカリキュラムになっているので、塾に通っていなかったハンデを感じることなく講習をスタートさせることができます。
ただし、安心なのは最初だけで、夏期講習を通じて「既存のクラス」に追いつけるようなカリキュラムが組んであるはずなので、単元ごとの時間数が短く「ガンガン進む」ことになります。

また、講習生の負担感を減らすために、「既存のクラス」よりも授業や課題の問題量が減らされているのが普通です。(講習生は塾の学習ペースに慣れていませんから)
講習生クラスでは、授業はガンガン進むのに問題練習量は少ないため「消化不良になりやすい」ので注意が必要です。

さらに、「講習生専用のクラス」は希望者全員が受講できるため、多くの場合、さまざまなレベルの生徒が混在することになります。
学年で1・2番の生徒とクラスでも下位の生徒が机を並べてしまうことも少なくありません。(通常の進学塾の授業ではあり得ないことです)
私も大手塾の講師をしていたころは、講習生クラスの「授業レベル設定」に苦労しました。
こういう場合、ほとんどは下位の生徒に合わせざるを得なくなるので、実力のある生徒は「浮きこぼれる」ことになります。

しかも、講習生クラスではどんな生徒が来るかわからないため、「既存のクラス」よりも基本問題中心の構成になっていることが多く、さらに、前述のように問題数を減らしてあることが多いので、浮きこぼれた生徒は授業中「手持ち無沙汰」になってしまいます。
気の利いた先生に当たれば、応用問題のプリントを追加してもらえたりすることもあるのですが、そういうことをしてもらえるかは運次第です。

このweb進学塾を読んで「先取り学習」をしてきた受験生なら、中学校に合わせたカリキュラムである必要はないはずですから、「講習生クラス」ではなく「既存のクラス」(レベル分けされたクラス)に入れてもらった方がよいでしょう。
夏期講習を申し込む際に「自分でここまでやっているのだけれど、こっちのクラスに入れないか」と尋ねてみるとよいと思います。

せっかく夏期講習に参加しても、自分のレベルや志望校に合わせた授業が受けられないと、時間とお金の無駄になってしまいます。
入るクラスがどんなクラスなのか、しっかり確認してから参加しましょう。


3.夏期講習生は「お客さん」だと知ろう

あなたが塾の先生だったとしたら、「受験まで自分のクラスにいる生徒」と「夏休みだけしかいない生徒」とで、まったく同じ学習指導・進路指導ができるでしょうか。
受験まで自分のクラスにいる生徒なら、夏休み中に出した指示を9月以降に確認・修正し、新たな指示も出すことができます。
当然、夏休み中の指示も、そこまで考えた上で出しているでしょう。

しかし、夏期講習にだけ参加している生徒には、夏休みで完結する指示しか出すことができません。
また、出した指示がどうなったのか確認・修正することもできません。
結果的には、同じ授業料を払っていても、「塾にずっといる生徒」と「夏休みだけの生徒」では受けるサービスが変わってきてしまいます。
夏期講習だけの生徒は、塾にとって「お客さん」なのです。

進学塾では、生徒のレベルが上がるほど「何を教えるか」よりも「何をやらせるか」のほうが重要になってきます。
夏休みといえども、塾では長くても1日数時間程度しか勉強できませんが、家ではその何倍も勉強することができます。
家で「何を」「どう」勉強してもらうかで、受験の結果が大きく変わってくることは想像できると思います。
(だからといって、長時間拘束して何もかも塾でやろうとするのは、個人的には賛成しかねます。それは、受験生本人の学習能力を削ぐものになるからです。)

私が千葉県で運営している塾もそうですが、進学塾のサービスは「授業」と同じくらい「学習指示」が大切なのです。

せっかく塾に通っても、前からいる塾生より少ない指示しかもらえないのはもったいないことです。
とはいえ、「夏休みだけ」と決めている場合は仕方ないのかもしれません。

そういう方に、ちょっと「裏技」を。

塾では夏期講習に来た生徒に「入塾して欲しい」と思っています。
したがって、「入塾の意志」を見せれば、一生懸命サービスに励んでくれます。
逆に「夏だけです」と初めから言ってしまうと、お客さん扱いになっていまいます。

塾の先生をだますのはよくないですが、高い授業料を払っているわけですから、「夏期講習を受けてみて決めます」などとギリギリまであいまいな返事をしていて、最後に「やっぱり・・・」という言い方でもよいのではないかと思います。
授業だけでなく、家庭学習のアドバイスまで含めて夏期講習の指導内容です。
塾の先生にしっかり学習指導をしてもらって、夏休みの家庭学習も充実したものにしてください。

以上、「夏期講習の上手な受講方法」を解説してきましたが、最後に大切なことをひとつ。

夏休みは、苦手分野を克服する最後のチャンスです。
夏期講習に時間を取られすぎて、苦手克服まで手が回らなくなっては本末転倒です。
塾の時間、復習や課題の時間、そして自主学習の時間、どれもしっかり時間が取れるような塾を見つけてください。

次回は夏休み中の学習内容についてお話しします。

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posted by さくら at 02:24| Comment(0) | 学習指示 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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