2016年06月10日

2016年度 7時限目「夏期講習に通うなら」

こんにちは、さくらです

夏休みまで40日、1人で勉強してきた人の中には「夏は塾に通ってみようかな」と考えている人もいるでしょう
そういう人のために、今回は「夏期講習の上手な受け方」についてお話しします


「夏期講習に望むこと」をはっきりさせておこう

受験生の夏だからといって、何となく夏期講習に参加してはいけません
ほとんどの塾で夏期講習には50時間を超える長時間の授業が用意されています
それだけの貴重な時間を講習に使うわけですから、必ず効果のあるものにしたいものです

効果のあるものにするためには、夏期講習に「何を望むのか」をはっきりさせておく必要があります

苦手な英語を得意にしたいのなら、全科目勉強する塾より英語塾に行ったほうがよいでしょう
実戦的な訓練を徹底的にしたいなら、問題演習に多くの時間を取っている塾を選ぶとよいでしょう
このweb進学塾を見て先取り学習してきた人なら、復習する塾よりも先に進む塾のほうがよいでしょう

このように、夏期講習に「何を望むのか」で効果を出せる塾は変わってくるのです

まずは「夏期講習に望むこと」を書き出してみましょう
その上で塾のパンフレットと照らし合わせてみてください
自分の通うべき塾がずいぶん絞り込めるはずです

絞り込んだら、塾に行って詳しい話を聞いてきましょう(見学や体験ができればもっとよいです)


上位校を目指す人は「個別塾」に行ってはもったいない

ところで、最近は塾の選択肢として「個別指導塾」というものがあります
わからない問題があったとき、個別に教えてくれると理解しやすいでしょう
個別塾で苦手な単元を集中的に強化すると効果がありそうです

ただし、公立上位校を目指す受験生の場合は注意が必要です
上位校を目指す生徒なら中学校の授業でわからないことはほとんどないでしょう
苦手科目や苦手単元でも教科書レベルで理解できていないわけではないはずです
(学校の勉強で困るようでは、とても上位校など目指すことはできません)

わからないことがなければ、個別塾で聞くべきことはないことになります

そもそも、勉強は解き方を聞いたからできるようになるわけではありません
解き方を知った上で、十分な訓練を積まなければ自分のものにはできないのです

上位生が試験で思うように点数が取れないのは
多くの場合、「解き方がわからないから」ではなく「訓練が足りないから」です
訓練は塾でするものではなく、1人で何時間もコツコツ行うべきものです

公立でも私立でも上位校に進学すると、予習・復習が必須で毎日勉強することを要求されます
したがって、1人でコツコツ勉強できない人は上位校に進学しても落ちこぼれてしまいます
受験勉強を通じてコツコツ勉強する習慣をつけておけば高校進学後も安心です
勉強は家で1人でコツコツやるのが1番よいのです

個別塾では効果が出ないとはいいませんが、個別塾は時間単価が高いので「もったいない買い物」になるでしょう


「夏期講習のクラス」について知っておこう

ここまでで塾の絞り込み方がわかったと思いますが、公立上位校を目指している人は進学塾を選ぶ人が多いでしょう
そこで、進学塾の夏期講習について注意すべき点をあげておきます

今まで塾に通っていなかった生徒が夏期講習に参加する場合、大きく分けて2つのパターンがあります

1つは「講習生専用のクラス」に入る場合

もう1つは「既存のクラス」に入る場合です

講習生クラスでは全員が同じスタートなので、中学校の進度に合わせたカリキュラムになっているのが普通です
そのため、塾に通っていなかったハンデを感じることなく講習に入ることができます

ただし安心なのはスタート時だけです
講習生クラスでは講習後の入塾を見越して、既存のクラスに追いつけるようなカリキュラムが組んであります
したがって、単元ごとの授業時間数が少なくガンガン進むことになります

また、講習生の負担感を減らすために、既存のクラスよりも授業や宿題の問題量が少なかったりします
(塾の勉強ペースに慣れていないのに、宿題がどっさり出ればうんざりしてしまいますよね)
結果的に「授業はガンガン進む」のに「問題練習量は少ない」ため消化不良になりやすくなります

さらに、講習生クラスは誰でも受講できるため、様々なレベルの生徒が混在することになります
「学年トップレベルの生徒」と「クラスでも中位以下の生徒」が机を並べてしまうことも少なくありません
(通常のクラスは実力でクラス分けされているはずなので、こんなことはあり得ません)
そういう場合、授業は下位の生徒に合わせざるを得なくなるので、実力のある生徒は「浮きこぼれる」ことになります

講習生クラスはどんな生徒が来るかわからないため、既存のクラスよりも基本問題中心の構成になっています
前述のように問題数を減らしてあることも多いので、浮きこぼれた生徒は手持ち無沙汰になってしまいます
気の利いた先生に当たれば、応用問題のプリントをもらえたりすることもあるのですが・・・それは運次第です

このweb進学塾を読んで先取り学習してきた人なら、学校の進度に合わせたカリキュラムである必要はないはずです
講習生クラスではなく、既存のクラス(レベル分けされたクラス)に入れてもらった方がよいでしょう
講習申し込みの際に「自分でここまでやっているので、こっちのクラスに入れないか」と尋ねてみるとよいと思います

せっかく夏期講習に参加しても、レベルや進度が合っていないと時間とお金の無駄になってしまいます
入るクラスがどんなクラスなのか、しっかり確認して参加しましょう


夏期講習生は「お客さん」だと知ろう

あなたが塾の先生だったとしたら、「受験まで担当する生徒」と「夏休みだけの生徒」とで同じ指導ができるでしょうか
受験まで担当する生徒なら、夏休み中に出した指示を9月以降に確認し、新たな指示も出すことができます
夏休み中の指示も秋以降のことを考えた上で出しているでしょう

しかし、夏期講習だけに参加している生徒には、夏休みで完結する指示しか出すことができません
出した指示がどうなったのか確認することもできません
同じ授業料を払っていても「受験まで塾にいる生徒」と「夏休みだけの生徒」では受ける指導は変わってくるのです
言い方はよくありませんが、夏期講習だけの生徒は塾にとって「お客さん」なのです

進学塾では生徒のレベルが高いほど「何を教えるか」よりも「何をやらせるか」のほうが重要になってきます
夏休みといえども、塾では1日数時間しか勉強できません
しかし、家ではその2倍も3倍も勉強することができます
家で「何を」「どう」勉強してもらうかで受験の結果は大きく変わってきます
(だからといって長時間拘束して何もかも塾でやってしまうのは、本人の学習能力を削ぐことになるでしょう)

せっかく夏期講習に通っても、他の塾生より少ない指示しかもらえないのはもったいないことです
とはいえ「夏休みだけ」と決めている場合は仕方ないのかもしれません

そういう方に少しだけ裏技を・・・

「入るかどうかは講習を受講してから決めます」とあいまいな返事をして、最後に「やっぱり・・・」とお断りしましょう
(塾の先生をだますのはよくないですが、講習だけでも少なくない授業料を払っているわけですから・・・)
授業だけでなく、家庭学習のアドバイスまで含めて夏期講習の指導内容です
塾の先生にしっかり学習指導をしてもらって、家庭学習も充実したものにしてください


塾に入るつもりなら「アドバイス」を重視した塾を選びを

上に書いたように、上位生にとって塾は「勉強を教えてもらうところ」というより「何をすべきか指示をもらうところ」です
したがって、夏から塾に入って受験勉強を進めていくつもりなら、実効性のあるアドバイスをもらえる塾を選びましょう

千葉県の公立入試は全国的に見ても平均点が低く、前期選抜では例年260点前後です
平均点が50点ほどの試験は決して易しくはありません
上位校を目指す受験生は、その易しくない入試問題で高得点を取っていかなくてはならないのです

易しくないとは、何が、どういう形で、易しくないのか
どこで差がついて、その対策はどう進めていけばよいのか
公立上位校が第一志望なら、千葉県公立入試での「点の取りどころ」を教えてくれる塾を選びましょう

公立志望なのに私立に強い塾に行っても、八百屋でパンを買い求めるようなものです
パンを買いたければ、初めからパン屋に行ったほうがよいでしょう


以上、「夏期講習の上手な受講方法」を解説してきましたが、最後に大切なことをひとつ

夏休みは苦手分野を克服する最後のチャンスです
苦手分野があるのに、夏期講習に時間を取られすぎて苦手克服に手が回らなくなっては本末転倒です
塾の時間、復習や宿題の時間、そして自主学習の時間、バランスを考えて自分に最適な塾を見つけてください


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posted by さくら at 04:10| Comment(5) | 受験生の心得 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。夏期講習の選び方についてお尋ねします。
今まで自学で頑張ってきましたが夏期講習の受講を検討しています。
地域的に塾の選択肢が限られてしまうのですが、先生のおっしゃる
・問題演習に多くの時間を取っている塾
・公立入試で点の取りどころを教えてくれる塾
・実効性のあるアドバイスをもらえる塾
とはどのようなところで判断すれば良いのでしょうか?
お忙しいところ申し訳ありませんがアドバイスをいただきたいのですが。

よろしくお願いいたします。
Posted by あじさい at 2016年06月15日 08:33
あじさいさん、コメントありがとうございます。

「問題演習に多く時間を取っている塾」については、進学塾の上位クラスならば普通そのようになっていると思います。
クラスに下位生や中位生がいると、理解させるために解説の時間が多くなります。
上位生中心のクラスなら生徒の理解が早いので、解説の時間が短くすみ問題演習の時間を長く取ることができます。
したがって「進学塾の上位クラス」=「問題演習に多く時間を取っている塾」と考えてよいです。

「公立入試で点の取りどころを教えてくれる塾」と「実効性のあるアドバイスをもらえる塾」とは同じことです。
公立高校が第1志望なら、千葉県の公立入試に詳しい塾を選べば実効性のあるアドバイスをもえるでしょう。

ところで、受験生や保護者が入試の知識を得るだけなら、情報を集めることは難しくありません。(私のブログなんかもありますし)
しかし、指導するとなると言葉では言い表せない「指導実感」が重要になってきます。
自分の指導した生徒が、どう勉強して、どのような結果になったのか、そうした積み重ねが実効性のあるアドバイスにつながります。

その意味では、県内で長く指導経験がある先生のいる塾なら安心でしょう。
先生が複数いる塾では、担当の先生がどんな先生なのか指導経験などを尋ねてみるとよいでしょう。

最初に書いたように、塾選びは「夏期講習(塾)に望むこと」をはっきりさせておくことが重要です。
塾に通ってどういう指導を受けたいのか、あらかじめ明確にしてから塾の説明を受けるとよいでしょう。
Posted by さくら at 2016年06月16日 03:43
お忙しいところ、回答をありがとうございます。
公立が第一志望ですが私立1番手校の受験を考える場合、夏期講習では公立対策とは別に他の
講座を受講する方が良いのでしょうか?
私立1番手校の入試は教科書の内容とは別物と聞きます。
2学期以降難しい問題集を使っての自学ではやはり厳しいですか?

Posted by あじさい at 2016年06月16日 20:22
あじさいさん、コメントありがとうございます、回答が遅くなってしまい申し訳ありません。
夏期講習の本科講座(本講習)は塾の全員が夏休みの受験勉強の中心に据えるものですが、単科講座は生徒それぞれの「夏にしたい勉強」に応じて選択するものです。
夏休みは先取りを進めたり、苦手教科の克服をしたり、得意教科をさらに伸ばしたり、生徒それぞれにしたい勉強があるでしょう。

夏休みにしたい勉強を単科講座を中心に自分で肉付けしていくと、1人でやるよりも効率のよい勉強ができます。
あじさいさんが私立対策を夏の課題とするならば、講座を受講する意味があるでしょう。

ただ、夏休みの段階では中3内容にまだ未習事項があると思います、夏期講習だけですべての内容がカバーできるわけではありません。
私立対策も公立対策も入試までずっと続けていかなくてはならないのです。
9月以降、自学中心の勉強に戻るのなら、たとえ厳しくても自分で私立対策を進めることになるでしょう。
夏期講習の私立対策講座はそのとっかかりぐらいに考えるとよいと思います。
Posted by さくら at 2016年06月19日 02:06
お忙しいところ、回答をありがとうございます。
先生のアドバイスを参考に検討してみたいと思います。

ありがとうございました。
Posted by あじさい at 2016年06月19日 18:54
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