2016年06月30日

2016年度 9時限目「全国高校入試問題正解の使い方」

こんにちは、さくらです

前回は夏休みから取り組みたい問題集として 全国高校入試問題正解 (以下、Tel帳と略)を紹介しました
どんなものか書店で見てみた人もいるかもしれません

Tel帳と呼ばれるくらいで分厚く重く文字も細かく、やり通すにはエネルギーのいる教材です
それだけに、やり通せば大きな効果を期待できます
今回はこのTel帳の使いこなし方をお話ししましょう

Tel帳は前年の全国47都道府県の公立高校と主要国私立高校の入試問題を集めた問題集です
入試問題ですから中学校の全範囲から出題されています
したがって、未習事項があってはTel帳をすべて解くことはできません

3月4月からweb進学塾を見て先取り学習をしてきた人なら、夏には未習分野はだいぶ少なくなっていると思います
先取り学習するようにすすめてきたのは、夏休みからTel帳に取り組みたいからでもあるのです

とはいえ、web進学塾を見ているすべての受験生が先取りをしているわけではないでしょう
ほとんど先取りしていない人も含めて、状況に応じたTel帳の使い方をお教えしていきます


「Tel帳を解く目的」

はじめにTel帳を解く目的を確認しておきます
きちんと目的を理解しておかないと、能率のよくない取り組み方をしてしまう可能性があります
何のためにTel帳を解くのか、しっかり理解しておいてください

1.入試問題の出題パターンを知る

入試問題は単元ごとに出題のパターンがあります

関数の大問なら

(1)放物線と直線の交点を求める
(2)直線で囲んだ三角形の面積を求める
(3)その三角形を2等分する直線の式を求める

・・・など、よく出題されるパターンは決まっているものです

特に公立入試では出題が学習指導要領の範囲に限られるのでパターン問題が多く出ます
したがって、出題されやすいパターンをたくさん知っているほど有利になります
千葉県の公立入試は全国的に見ても平均点が低い「難易度高め」の入試問題になっています
多くのパターンを知っていなければ、確実に高得点を取ることは難しいでしょう

Tel帳には全国の入試問題が数多く収録されています
出題パターンを覚えるためには多くの問題を経験する必要がありますから、Tel帳は最適の教材です

出題パターンを知ること、これがTel帳の最大の目的です

2.弱点を知り克服する

Tel帳にはたいへん多くの問題が収録されています
これだけの問題数があれば、中学校の学習内容はほぼ網羅されているといってよいでしょう

ですからTel帳を解いていくことで自分の弱点分野をチェックすることができます
間違えた問題をきちんとケアしていけば弱点分野を克服していくことも可能です
特に暗記分野は急速に実力アップができるでしょう
書けなかった漢字や英単語などはすぐその場で練習するようにしましょう

そのためにも解いたら必ず採点をしましょう
採点をしないのは問題を解かなかったのと同じです

ただし、弱点克服を頑張りすぎる(時間をかけすぎる)となかなか先に進まなくなってしまいます
Tel帳の最大の目的は「出題パターンを知ること」ですから、先に進むことは最優先事項です
ていねいに解き直して半分しか終わらないより、解いて採点するだけで全部終わらせた方がずっと効果が出ます

今ここで完璧にしなくても2周目にはまた同じ問題が出てくるのです(Tel帳は1回やって終わりではありません)
2周目までの間に別の県でも似たような問題が出てきたり、学校や塾で出てきたりして解決することもあるでしょう
受験勉強では 時が解決してくれることもある と知りましょう
(ただし、これは基本ができている上位生の話です)

もう1度書きますが、Tel帳は「進む」ことが最優先です
量をこなさないと効果は出ませんから、頑張って先へ先へと進みましょう


「いつから始めるか」

部活動や習い事で勉強時間が制限される人は、今は先取り学習に専念しましょう

しかし、帰宅部の人など時間に余裕のある人は夏休み前こそ大チャンスです
勉強時間が確保できるなら夏休みを待つ必要はありません、今すぐにでも始めましょう
夏休みに入る前にTel帳に取り組むことで、部活をやっている人より前に出ることができます

帰宅部の人は時間の面で有利な状況にあるのですから、その有利さを生かさなければいけません
(逆に夏休み前に有利な状況を生かせないようでは、その先も危ういでしょう)

本当の戦いは宣戦布告の前に始まっているものです
どんな勝負でも、自分に有利な条件を生かすことが勝利をつかむ最大のポイントです

できる人はさっそく今日からでも始めましょう


「何から始めるか」

Tel帳は5教科あります
5教科平行して進めようと思っても、現実には未習事項の関係でなかなかそうはいきません
始めやすい教科、始めやすい単元から手をつけていきましょう

英語の場合、公立、私立とも出題の中心は「長文読解」です
未習事項があると、思うように長文を読むことはできません
少なくとも関係代名詞までは先取りしていないと難しいと思います

したがって、関係代名詞を習得するまではTel帳を始めなくてよいでしょう
自分で受験勉強している人は関係代名詞までの先取りを急いでください
塾に通っている人は塾のカリキュラムを確認してみてください

数学の場合、入試で中心になるのは「関数」と「図形」です
ともに中学校では夏休み後に「2乗に比例する関数」「相似・円・三平方の定理」を習うので、学校のペースで勉強している人は手を出せないでしょう

関数は公立ではパターンの決まった典型問題の出題が多く、得点源にすべき単元です
夏休みに数多く練習して、しっかりと解法を身につけておきたいものです
(そうすることで、秋以降の模擬試験での得点も確実にすることができます)
なんとか早めに関数まで先取りを進めて、1日も早くTel帳に取り掛かりましょう

数学では「計算問題」や「一行問題」だけを進めていくのも有効です
千葉県の公立入試では大問1が計算問題、大問2が一行問題で、ここまでで配点は60点近くにもなります
大問2までの失点を少なくすることが高得点を取るポイントになりますから、計算と一行問題の訓練は重要です

先取り学習をしていない人も計算や一行問題はほとんど解けるはずです
1日1県とか、午前午後1県ずつとか決めてバンバン鍛えていきましょう

国語は既習・未習のあまり関係ない教科です、片端からどんどん解き進めましょう
読解が苦手な人は「読まないから苦手、苦手だから読まない」のループに入り込んでいる場合が多く見られます
辛くても「1日1県」や「1日読解1題」などと決めてノルマとして解いていきましょう

気をつけたいのは、他の教科以上に採点後の復習が大切だということです
「自分の考えがなぜ間違いなのか」「なぜこっちが正解なのか」を納得して理解しないと、似たような文章でまた同じ間違いをしてしまいます
解説をよく読み十分に納得して進むようにしましょう

ただし、1回1回きっちりやることで辛くて先に進めなくなるなら、多少甘くなっても毎日ノルマをこなす方が大切です
国語の勉強で1番大切なことは「多くの文章を読み、考える習慣をつける」ことにあります
どんなやり方になっても最後までやり通せば相当な力になるはずです

理科・社会の場合、問題を見れば既習か未習かの判断はできるでしょう
暗記科目では習っていないものはできませんから、未習事項はパスして進めましょう
(ただし、パスした問題はチェックしておいて習った後に解くのを忘れないようにしましょう)

理科・社会も国語と同様に復習が大切です
特に中1で習った単元などはすっかり忘れていることもあるでしょう
その場合は「単元別の問題集」や「ワーク」に戻って、基礎練習をし直してください

間違えた部分だけを復習するのではなく、その単元全体をやり直しておくと効果的です
(間違えるということは、その周辺も忘れている可能性が高いからです)

ただし、これもきっちりやりすぎるとエネルギーが続かなくなってしまう恐れがあります
「1回1回きっちり」よりも「最後まで行く」ことが大切なので、そのあたりのさじ加減は自分で考えて進めましょう


「どう使うか」

Tel帳は試験問題を集めた問題集です
したがって、実施するときはテストとして時間を測って解きましょう
一部を抜き出して実施する場合は問題数に比例して時間を調節しましょう
(例えば、実施時間50分で大問5問中3問を解くのなら30分で実施するなど)

計算や一行問題だけを解くときも、問題数によって自分で時間を設定して解いたほうがよいでしょう

時間制限のない試験問題など試験の価値はありません
時間を測って解くことで「時間内に1点でも多く取る」という意識を身につけましょう

また、テストとして解くのですから必ず採点し点数を出しましょう
配点が書いていない場合は「○○問中××問正解」などと書いておきましょう
そして、間違えた問題はわかりやすいところに(Tel帳に直接でも、ノートにでも)チェックしておきましょう

点数は出しますが、同じ公立でも県によって難易度がずいぶん違います
点数そのものが重要なのではなく、自分の取るべき問題が取れているのかどうかが大切です
問題を数多く解くことで、取るべき問題の見極めもできるようになってください
見極めに困るようなら学校の先生や塾の先生に聞いてみましょう

Tel帳は1度解いたらそれで終わりではありません
入試まで繰り返し解いていく問題集です
2回目のための自分のデータはしっかり残しておきましょう

繰り返し使いますから直接書き込んではいけません
(書き込むスペースなどあまり空いていませんが)
5教科ともノートを作って、ノートに実施するようにしましょう

その際、数学や理科の計算問題などは途中の計算もすべてノートに残すようにしましょう
(途中の計算も大切な自分のデータです)
ノートに白地図を貼っておき、終わった県を塗りつぶしていくと達成感が持てます

公立高校が第一志望なら公立の問題のみ(独自問題を含む)やればよいでしょう
公立の問題にメドがついて、余力(時間)があるのなら国私立の問題に手をつければよいと思います
(来年から市川と昭和秀英が5科入試になるので、秋以降にはその対策にも活用できるでしょう)

まずは「47都道府県制覇」が目標です
夏休み中に3教科も制覇すれば相当な力がついていることでしょう
頑張ってください!


旺文社 2017年受験用「全国高校入試問題正解」

Tel帳は「教科ごとの分冊」と「英数国3教科合冊」「理社2教科合冊」があります
使い勝手は分冊のほうがよいですが、5教科買う場合は合冊のほうがお得です
上位校を目指すなら、やらなくてよい教科などありませんから合冊で買うことをおすすめします
ただし合冊は厚くて重いので持ち歩きには向きません、図書館などで勉強したい人は注意してください

5教科買うとかなり重いので、本屋で買うより通販のほうが楽です
(ただし、あらかじめ書店などで見ておくことをおすすめします)






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2016年03月27日

2016年度 2時限目「国語の学習」

こんにちは、さくらです

春休みに入りました
先取り学習には取りかかっているでしょうか
学校が始まると時間に追われるようになります、この春休みが勉強を進めるチャンスです

前回「国語については後日」と書きましたので、今回は国語の学習について書きます

あなたにとって 国語=得意教科 ならば、夏休み前まで特別な勉強は必要ありません
学校の授業をしっかり受けて、いつも通りの勉強をしましょう
漢字など知識問題はドリルや問題集で少しずつ練習をしていきましょう

問題は 国語=苦手教科 だという人の場合です

はじめに言っておきますが、国語が苦手というのは受験では大変なハンデです
日本で日本語で受験する限り国語はすべての教科の基本です
教科にかかわらず問題文の意味を取り違えれば正解を望むことはできません
その国語を苦手としているわけですから、これは何としてでも克服しなければなりません

しかし、そう簡単に身につかないのが国語力・読解力です
「この問題集を仕上げれば偏差値アップは確実!」なんて勉強法はありません
地道に文章を読み、語彙を増やし、読解問題を解いても、目に見える効果は出ないかもしれません

時間がかかるわりに効果を期待しにくい国語は、時間効率で考えれば最も非効率な教科です
過去問を始める秋以降には時間効率を優先せざるを得なくなるので、国語にはあまり時間を割けなくなるでしょう
秋まで苦手のままなら、国語はある程度「失点するもの」だと思って他教科の強化に努めなければなりません
(入試は合計点の勝負ですから)

しかし今はまだ3月です、国語の勉強に費やせる時間はまだたくさんあります
効率は悪くても国語力アップのためにできることをやっていくべきでしょう


国語とひとことでいっても、その内容は現代文の読解、古典、漢字・語句などさまざまです

まず、この中で重要なのは漢字・語句です
千葉県では漢字が「読み4題+書き5題」の合計18点も出題されるので、これは絶対に落とせません
漢字・語句は単純暗記ですから、今からコツコツ練習しておけば確実に得点できます
漢字で失点する者は上位校には進学できないと思いましょう

次に古典です
千葉県では古典が単独の大問で出題されますから、現代文の読解が苦手な人には落とせない分野です
公立の古文は文章が短く、文法的に難しいことも聞いてこないので、まずは慣れることが大切です
これはあせって始めなくても、夏休み以降に集中して問題に取り組めば十分に間に合います
(もちろん時間に余裕がある人は、今から始めてもOKです)

そして現代文の読解です
千葉県の国語は「聞き取り問題(リスニング)」「漢字・語句」「古典」「作文」など盛りだくさんで
実は読解の比率は全体の半分もありません
それでも、読解の割合が最も大きいことも確かですから、今のうちに少しずつ攻略していきましょう

読解の対策には問題集を解きましょう
書店に行けば高校受験向けの問題集が数多く出ているはずです
どれを選べばよいかわからない人は「高校受験 国語問題集」などと検索すれば参考になるサイトが見つかるでしょう
自分の実力や志望校にあわせて、よさそうな問題集を選んでください


ところで、読解問題で得点できない原因は何でしょう
それは「出題者の大切だと考えるポイント」と「あなたの大切だと考えるポイント」がズレているからです
国語が苦手な人の多くはポイントの絞り込み方が下手なのです

ポイントの絞り込み方のコツをつかまない状態でいくら問題に当たっても、いつまで経っても国語の力はついてきません
「自分の考えたポイントはどこがどうズレていたのか」「本当のポイントはどこにあって、どう見つけるのか」
解説から学び取っていかないと、いつも同じように間違えてしまいます

解説をよく読み出題者の考えるポイントを確認して、はじめて国語の勉強をしたことになるのです
そのためにも解説の充実した問題集を選んでください

しかし、国語が苦手な人にとってその作業は気が遠くなるほど苦しいものです
そもそも、文章を読む習慣が足りていないから国語が苦手なわけなので
問題を解いた後に、再度、問題文と解説を照らし合わせながら精読するなど苦痛以外の何物でもないでしょう

そういう人は通信添削を利用するとよいでしょう
通信添削では自分の答えに対して「どこが良くて、どこがいけないのか」明確に書き添えられて戻ってきます
したがって、答案を読み返すだけでポイントの確認ができます
それでも、もう一度本文を読む必要はありますが「指示してもらえる」ことは負担を大きく減らしてくれることでしょう

受験勉強で最も大切なことは「続ける」ことです
1日2日や1週間2週間ではなく、受験までずっと継続して勉強することによってのみ実力は形成されます
そのために必要なことが「習慣化」です(この言葉は前回も出てきましたね)

習慣化するためには、ひとつひとつのハードルは小さい方がよいです
身体を鍛えようとして「毎日、腹筋背筋腕立て100回ずつ」なんて目標を立てても、ふつうの人は続かないのです

国語が苦手な人は、そもそも国語の勉強などしたくないのですから
少しでも楽ができる方法(言い方はよくありませんが)をとった方が長続きできます
とはいえ、やってみればわかりますが、通信添削もかなりエネルギーがいるものです
挫折しそうになることも多いと思いますが、「これでも楽な方法なんだ」と自分に言い聞かせて頑張って続けてください

継続は必ず力になります
今やっていることが、秋には大きな貯金となってあなたに返ってきます


中学生向けの通信添削は進研ゼミとZ会が有名ですが、進研ゼミは5科まとめての勉強しかできません
国語だけ添削を使いたいという場合はZ会がおすすめです
(逆に5科すべて使うのならZ会はおすすめしません、負担が大き過ぎて続けられなくなるからです)

Z会の中3講座は進学クラスと特進クラスがありますが
国語の苦手克服が目的なら、志望校にかかわらず進学クラスでよいでしょう

国語1科目を進学クラスで受講すると1か月5,200円です
(基本料金2,000円+テキストスタイル1講座3,200円、毎月払いの場合)
1年払いや半年払いにすると割引になりますが、2・3か月やってみて続けられることを確認してからの方がよいでしょう

「せっかくだから作文も」などと欲張ると手が回らなくなります
通信添削はスケジュール通り提出することで最大限の効果を得ることができますから、講座数は必要最小限にとどめておきましょう

Z会の資料請求は、こちらから>>【Z会中学コース】



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2016年03月21日

2016年度 1時限目 「春休みから受験生になろう」

こんにちは、さくら進学クリニックのさくらです

このブログは千葉県の公立上位高校受験生に情報提供するサイト「さくら進学クリニック」の1コーナーです
web進学塾という名前のとおり、webを通じて進学塾のサービスを提供していきます
とはいっても、webですから実際の塾とは少し違いがあります

塾なのに勉強は教えません
そのかわり進学塾ならではの学習アドバイスを時期に応じて発信していきます
さくら進学クリニックの1コーナーですから、時期や内容は千葉県の公立上位高校受験に合わせています
ただ、どこの県でも公立の問題は教科書をベースに作られているので、千葉以外の方にも参考になると思います

webですから授業料はいただきません
高校受験はほとんどの人が経験する関門です
だからこそ、余計なお金を使わずに志望校合格を目指したいものです

もちろん勉強に必要な参考書や問題集を買わないわけにはいきません
状況によっては通信添削や塾に通うことをすすめる場合もあります
それでも、そういう出費を最小限に抑えられるようアドバイスしていきます

受験までの1年間、よろしくお願いいたします


さて、2017年の千葉県公立前期選抜は2月13・14日です
公立入試まで残り1年どころか11か月も切っています

ぼやぼやしていたら受験勉強の時間はどんどんなくなります
この春休みから受験生としての勉強を始めましょう

とはいえ、初めての受験勉強で困るのは「いつまでに何をすればよいのか」わからないことです

勉強するのは当然だとしても、いつ、どんな教材を使って、どういう形で勉強したらよいのか
苦手科目はいつ克服するのか、過去の入試問題にはいつから取り組むのか、見当がつかないかもしれません

そこで受験までの1年間をさかのぼって考えてみましょう
受験から逆算していくことで、今やるべきことが見えてくるはずです

千葉県の高校入試は1月中旬〜2月上旬に私立入試が、2月中旬〜2月末に公立入試があります
冬休みが終わると10日ほどで私立入試が始まってしまうので、冬休みは入試直前の最終調整期間になります

冬休みに最終調整に入るためには、冬休み前までに受験校の過去問研究を終えていなければなりません

過去問研究にはかなりの時間を必要とします
過去問題集はだいたい5〜10年分の問題が掲載されています
6年分載っていたとしても、公立だけで5教科×6年=30の試験問題をこなすことになります
1日1つずつ実施したら1か月かかる計算です(実際には休日に1年分まとめて進めたりすると思います)
もちろん、実施して終わりではなく、間違えた問題の解き直しや2回目の実施なども必要になってきます

千葉県北西部(都市部)の上位校を目指す受験生で、公立1校しか受験しない人はほとんどいないでしょう
私立も含め2校3校と受験すれば、そのぶん時間がかかることになります
そう考えると、過去問は遅くとも11月には取り掛からなければなりません

未習事項があっては過去問に取り組めないので、10月末には中学内容を終えなければならないことになります

ここまでくると目標が見えてきましたね
10月末を目標に中学校の先取り学習を始めましょう

と書くのは簡単ですが、実際に10月末までに中学内容を先取りしていくのは大変なことです
特に部活動がハードな人は1学期中は思うように進められないかもしれません
そこで勉強の優先順位を知っておきましょう

上に書いたように、10月末までに中学内容を終えるのは過去問に取り組むためです
過去問に取り組む際に未習事項があると特に困るのは数学と英語です

数学は入試で出題される内容の大半が中3内容です
「因数分解」「平方根」「2次方程式」などの計算はもちろん
「2次関数」「相似」「円」「三平方の定理」などで未習事項があると問題の根幹が理解できません

英語も中3内容に未習部分があると長文を読み進めることが困難になります
入試問題は長文読解が中心なので、これが読めなくては過去問に取り組む意味がありません

したがって、部活などで時間が取れない人は数学と英語だけでも先取りをしましょう

次に取り組みたいのは社会です
中3で学ぶ公民は地理や歴史に比べ、とらえるべき流れが少なく単純暗記の部分が多いのが特徴です
単純暗記であれば「とにかく覚える」ことで力をつけられるので短時間で効果を出すことができます
少なくとも理科よりは時間がかからないでしょう

理科は「運動とエネルギー」「イオン」「天体」など教えてもらわないと理解しにくい単元が中3に集中しています
そこで、暗記中心の単元(生物分野)から進めていくとよいでしょう
教えてもらわないと理解しにくい単元は確認だけしておいて、学校の授業で補完しましょう
あらかじめ「この単元は理解しにくいぞ」とわかっているだけでも、自分でやっておく価値があります

国語は1年間で成果を出すのは容易ではない教科です
これは後日、別枠でお話ししたいと思います


先取り学習は教科書や参考書で内容を理解して問題集で練習していきましょう
(教科書は中3にならないと手に入らないところが難点ですが)

参考書と問題集は同じシリーズで揃えると使いやすいでしょう
学研の「ニューコース」シリーズや、文英堂の「シグマベスト くわしい」シリーズなどが定番です

学習の目的は中学内容の先取りですから、難しい問題を解く必要はありません
教科書レベルの習得ができれば十分です
難問を解くヒマがあったら、どんどん先に進んでさっさと中学内容を終えてしまいましょう
ただし、やっていくそばから忘れていっては意味がないので、定着のための練習量だけは十分に確保してください

問題集のかわりに学校で配布されるワークでもかまいませんが
上位校を目指す生徒にとっては、ワークだけでは問題演習量が不足するかもしれません

1学期の家庭学習は受験勉強の 習慣化 も大きな目的のひとつです
習慣化のためには、日々の勉強内容はあまり難しすぎないほうが好ましいです
問題が難しいと、なかなか先へ進めずに気が滅入ってきて習慣をつけにくくなってしまうからです

習慣化という言葉は受験生にとって最も重要なキーワードです
今後も出てきますので気にしておいて下さい
(受験勉強は「やる気ではなく習慣だ」というのが私の考えです)

まずは、春休みから先取り学習を始めましょう
春休み中に1〜2か月ぶん先に進んでおくと、4月以降の受験勉強が楽になります
頑張ってください


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